当院における滲出性中耳炎(しんしゅつせい・ちゅうじえん)の治療
(1)滲出液を減らす ⇒ 内服薬
(2)鼻病変の改革 ⇒ 処置、ネブライザー、内服
(3)耳管の改善 ⇒ 耳管通気法
★ 3ヶ月間くらい通院(1週間に1回くらい)し、必要により再検査をして治療方針を決定します。
改善傾向が見られない時は、まず、鼓膜切開を行います。
イ) (1)~(3)で改善しない場合 ロ) 癒着性中耳炎になりかけた場合 |
⇒ | これらの場合、チューブ挿入術を考える。 また、必要によりアデノイド手術も併用する |
耳なれない滲出性中耳炎って、こんな病気です。
滲出性中耳炎とは、鼓膜の中に液体がたまる病気です。液体には、さらさらしたものとネバネバしたものとがあり、この液体がたまると鼓膜や耳小骨の動きがにぶくなり、難聴となります。
どんな時、どんな子どもがかかりやすいのでしょう?
●どんな時にかかりやすいのでしょう。
1.風邪をひいた時 (特に急性中耳炎にかかった人は要注意です。)
2.アデノイド・扁桃の大きな人
3.ちくのう症の人
●どんな子どもがかかりやすいのでしょう。
子どもに多い滲出性中耳炎ですが、特にかかりやすい子どもにはいくつか共通する点があります。もし気になる点がいくつかありましたら、注意してください。
1.風邪をひきやすい子ども。
2.食べ物の好き嫌いが多い子ども。
3.ちくのう症の子ども。
4.アレルギー体質の子ども。
5.いびきが大きい子ども。
6.口をあいている子ども。
ご家庭で気をつけたいこと
予防がむずかしい滲出性中耳炎ですが、日頃からご家庭で注意していれば早期発見・早期治療ができます。
1.風邪をひいかないように健康管理をおこなう。
2.バランスのよい栄養補給と体力づくり。
3.抵抗力をつけるため、できるだけ母乳にする。
4.乳幼児から学童期にかけて、特に定期検診をする。